抽象表現作品 主に2011年以降
下描きもなくごく初歩的な漠然としたイメージを追って、ぶっつけ本番で直接キャンバスに描き、あとはその変容したキャンバスに対応して次の一手を感えていく。この繰り返しの末にイメージの完成が作品となる。この過程を私はキャンバスとの対話と呼んでいる。私は全く自由勝手な自分の王国をキャンバス上に現出したいと欲するのだが、彼は彼で空間としての完成を主張する。その両者の欲求の調和の努力を対話と感じるのである。
なお作品の題名は制作中か制作後に付けるのだが、今のところは制作中に最も多く頭の中に去来した想念に関して題名を付けるようにしている。それらの想念が多かれ少なかれ、その都度その都度の色彩や形体や構成の選択に影響していると思うからである。ただしそれ以外にも日常的な気分や感情や環境など諸々の要素が制作に影響を与えているはずであるから、実際はすべて日記のようなものであり、このような具体的な題名は付けない方が良いのかもしれない。ただなんらかの鑑賞上の手掛かりはあった方が良いとの話から、今のところはこのような題名になっている。
15-5 F100 |
15-1 F60 |
15-6 F100 |
15-7 F150 |
10−11.希望
F130
10-3・開花
F20
10−12・罠
F15
10-10・チェックマークから
F50